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こんにちは!サイト担当の鮎太郎です。
皆さんはもしも引越しをするとしたらどんなポイントに注目しますか?駅からの距離や小中学校の学区、またはスーパーマーケットまでの距離、もしくはのどかな土地に落ち着いて住みたいといった場合もあるかも知れません。しかし、いざ引っ越そうと思っていた土地の隣に畑があったようなときには何かしらの不安がよぎることもあるかと思います。
その中でも今回は、砂ぼこりと雑草にフォーカスをあててみていきましょう!
畑からの砂ぼこりは土地所有者の責任になる?
例えば農家さんや畑の隣地にこれから住もうとする方など、舞い上がった畑の砂ぼこりなどが周辺に悪影響を及ぼさないか気になりますよね?よくあるトラブルの例としては「車に砂ぼこりが付着している」「家の中埃が入り込む」「畑から舞い上がった粉じんが洗濯物に付着する」などがあげられます。
こういった場合は土地の所有者に責任が生じるのでしょうか。結論から言ってしまうと自然の風などによって砂ぼこりが舞ってしまう事については、土地の所有者に管理責任が問われることはありません。そのため事実上お隣さん同士のマナーや思いやりによって、そういったトラブルは解決されていることになります。また新規で入居する場合にはあらかじめ入居者の不利益になり得る情報を不動産業者から説明されることが多いため、ある程度そのことを理解したうえでの入居が多いようです。
畑に繁茂した雑草に困っている!管理責任の所在は???
その一方で農地に繁茂した雑草については事情が異なります。というのも農地の権利を有する者の責務規定として、農地法によって雑草の繁茂なども抑制されるべき対象とされているためです。まずはその条文を見てみましょう。
第二条の二 「農地について所有権又は賃借権その他の使用及び収益を目的とする権利を有する者は、当該農地の農業上の適正かつ効率的な利用を確保するようにしなければならない。」(e-govより引用)
この条文を根拠に各市町村に設置されている農業委員会は、雑草だらけの遊休農地などに対して積極的に注意喚起や営農の指導、場合によっては措置命令などを行っています。
雑草が繁茂した畑などは火災や、虫や蛇などの発生の原因になりやすく、有害鳥獣の潜入または不法投棄の場所となることも多いです。もしも近隣の畑の雑草などのことについて困っている場合には、市役所などに設置されている農業員会に相談してみるのも良いかもしれませんね。
関連記事:【まとめ】農地ってなんだろう?関連法や農地転用などを解説!
効果的な畑の砂ぼこり対策はこれだ!
季節によっては土壌が乾燥しているタイミングで強風が吹くタイミングなどがあると思います。そういった時に備えて砂ぼこり対策をしておくと、優良土壌の流失や砂の飛散などを軽減することができます。いくつかの方法を挙げていきますので、それぞれ所有する土地にあった対策をしてみてください!
1.(かん水)灌水チューブを使う
やはり乾燥した土壌に風が吹きつけると砂ぼこりが舞ってしまいます。そこで灌水チューブを使うことによって定期的に水を撒く方法があります。灌水チューブは薄いビニールで作られているために、経年劣化での破損や目に砂が詰まってしまうこともしばしば…
畑の面積が広すぎず、なおかつ畑までこまめに通える人におすすめの砂ぼこり対策です。
2.緑肥作物の栽培
緑肥作物とは栽培した植物を収穫せずにそのまま畑にすき込んで耕すための作物の事で、関東の畑ではエン麦、ライ麦、くず麦などの栽培が砂ぼこり対策として提案されています。丸裸の土地よりも何かしらの植物が根を張っている状態のほうが砂ぼこり対策になるようです。
3.低木と防風ネット
乾燥した土壌に風が吹きつけることにより砂ぼこりが舞うのであれば、吹き付ける風の方をある程度抑制すれば砂ぼこり対策になりそうです。そこで提案されているのが低木や防風ネットによる砂ぼこり対策になります。低木を用いた防風は木の成長による手入れの手間や植えるためのコストが高い点などのデメリットがありますが、防風ネットであれば設置工事によるコストはかかるものの、木のように育たないため頻繁に畑まで通うのが難しい方にお勧めできそうです。
4.グランドカバープランツの栽培
グランドカバープランツとはそのまま地面を覆うような植物の事を指しており、例えば公園の芝生などがグランドカバープランツに当たります。地表を植物で覆ってしまえば砂ぼこりがたち辛いということで、植物の種類によっては冬場の砂ぼこり対策にもなるかもしれません。
比較的管理が容易であり、冬場も根っこが越冬することにより翌年また発芽する「クラピア」という種類の植物もあります。小さな畑であればグランドカバープランツなども視野に入れてみてはいかがでしょうか。
雑草対策はこれでOK!
さて、ここまでは畑の砂ぼこり対策についてみてきましたが、雑草についても放置してしまえばあらゆるトラブルの火種になりかねません。ここでは具体的な雑草対策についてみていきましょう。
1.防草シートを使用する
お手軽な雑草対策としてまず思い浮かぶのは雑草シートだと思います。正しい使い方をすれば数年放置しても効果的に雑草を抑制することができそうです。というのも雑草が育つために必要な要素である「水・空気・日光」のうち、日光の照射を遮ることによって光合成を不可能にすることができるためです。小規模な畑であり、なおかつ足繁く通えないような場合に役立ちそうです!
2.植物による雑草抑制
雑草がよく伸びる季節はやはり夏期だと思います。そんな夏期の雑草対策として埼玉県鶴ヶ島市の農業委員会ではコスモスの栽培が推奨されています。コスモスには雑草の抑制効果があり、さほど手をかけなくても秋には一面のコスモス畑がみられるようです。その他夏期には菜の花などの栽培なども提案されています。雑草を抑制しながら景観も美しくなるなんて一石二鳥ですね!
また砂ぼこり対策にて触れたグランドカバープランツも雑草抑制に一役買います。生えそろうまでは雑草を取り除くお手入れが必要となりますが、小規模な畑であれば比較的簡単な雑草対策になるかもしれません。
塩を用いた雑草対策は効果的?
巷で紹介されている雑草対策の中には「塩」を用いたユニークな方法もありました。
皆さんも”塩害の影響で作物が良く育たなくなった”といったニュースを見たことがあるかとは思いますが、実は塩には植物の水分補給を妨害する効果があるのです!キュウリなどを塩で軽くもむと、だんだん弾力が出てきて柔らかく変化してきますよね?実はこれ、キュウリの水分が浸透圧によって抜けることによって柔らかくなっているのです。
たとえ雑草であっても水分補給がうまくいかなければたちまち枯れてしまいます。これが塩による除草の仕組みです!
塩を用いた除草の問題点
一見便利そうに見えますが、塩を用いた除草には大きなデメリットも存在します。
1.コンクリートや埋設管を損傷させる恐れがある
塩は土壌に浸透したのちに、やがて建物の基礎部分に使われているコンクリートや地下の配管などを腐食させてしまう恐れがあります。具体的にはコンクリートの剥脱や配管の腐食など、長い時間をかけて腐食が進行していってしまう恐れがあります。
2.土壌は塩を分解できない
一度土地に塩を撒いてしまうと長い年月土地に留まってしまいます。というのも土壌には塩を分解する能力がないため、塩分が抜ける(すなわち他所へ流出)するまでずっと土地に塩が残り続けることになります。
3.周囲の土地に悪影響を及ぼす恐れがある
上記で解説されているように土には塩を分解する能力がないため、大雨や洪水などの際に近隣に塩分が流出してしまう恐れがあります。そのため隣に畑があるような土地や、住宅街の中では不向きな除草手段となっています。
必読!農薬を用いた雑草対策の注意点とは
上記で紹介した除草手段のほかには農薬や除草剤を用いた除草などもあります。しかし農薬や除草剤では作物と雑草を分別して枯らすようなことは出来ません。また農林水産省の省令、農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令の第6条では、「住宅の用に供する土地及びこれに近接する土地において農薬を使用するときは、農薬が飛散することを防止するために必要な措置を講じるよう努めなければならない」と規定されています。
農薬などを使用する際には周囲の畑や家屋、住民の健康などに悪影響を及ぼさないように細心の注意を払って使用して下さい。
やっぱり畑の砂ぼこり対策や雑草対策は大変↓↓↓
いかがでしたでしょうか。やはり休耕地に雑草の対策は必須とは言うものの、本来豊かな作物の寝床となる畑で雑草を完全に抑制するといった状況を作り出すことは難しそうです。そして砂ぼこりについても完全にお手入れナシ!というような手段はなさそうですね。もはやどうしようもない!といった状況に陥る前に、まずは我々アイエーにご相談ください。調整区域の農地などの買い取り実績も豊富です!
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