空き家がまた増えていることがわかりました
令和5年住宅・土地統計調査 調査の結果が発表され、空き家がまた増えていることがわかりました。総住宅数のうち、空き家は900万戸と、2018年（849万戸）と比べ、51万戸の増加で過去最多、そして1993年から2023年までの30年間で約２倍という増加率。空き家はなぜこんなに増えたのでしょうか。
（出典：総務省統計局）
なぜ増えた①新築の方がお得な政策・キャンペーンが多い！
今年は住宅省エネ2024キャンペーン、過去にはすまい給付金など住宅への補助金のほとんどが新築住宅へのものです。リフォーム事業もありますが空き家に限った話や空き家へのキャンペーンはありません。新築住宅には耐震性能により補助額が増えるなどの政策も過去に多くあり、中古の住宅よりも新築購入への意識を向けるようになっていました。さらに、土地に建物が建っていると固定資産税等の住宅用地特例があり、固定資産税が減ります。更地にするより空き家で放置の方が減税となり、お得だったので空き家は増えたのです。
なぜ増えた②空き家への対応が遅れている
空家等対策の推進に関する特別措置法は平成26年11月27日に公布され、法改正も令和5年6月14日と新しい法律であることがわかります。（出典：G-GOV）市町村で空き家への移住をしてもらえるか、空き家バンクへの登録という政策などはありますが、こちらも空き家が問題視されるようになってから積極的に取り組むようになった自治体が多く、日本全体で空き家への対応というのは遅れています。
空き家を放置するのは危険
空き家を放置したままにすると自然災害などで空き家が倒壊する危険性があることや治安悪化の恐れがあることが言われています。法改正が行われ、今後は住宅用地特例がなくなることもあります。
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